手筒花火は愛知県東三河地方を中心に伝わる花火で

450年以上の歴史があり豊橋市は手筒花火の発祥の地といわれ

秋の市内の数多くの御宮の例祭には奉納されています

 

その奉納の中で大筒もあり、市内の御宮から大筒を掲げる櫓を75年以上使われていたので

新規への依頼を受けて造らせて貰いました

 

櫓は、鐘楼や手水舎などと同様の四方転び(四隅の柱を上方でやや中心方向に傾けた形)と言われ

3次元で傾く柱は、菱形で造るが水平に切った小口は正方形となります

柱・貫などの長さ・断面・仕口は、長年継承してきている大工の伝統技術【 規矩術 】を用いて算出する事が出来ます

 

規矩術は、長い年月の研鑽を積む事で修得する技術だが、現代の建築の仕様なのか失われつつある伝統技術の一つ

今後、伝統を継承する建築などを残す事や、伝統を更に前に進める建築を造る為にも

私世代が伝統技術の良さと大切さを伝える事を責務と思わなくてはいけない

 

 

株式会社 望月工務店 / 望月建築設計室