豊橋市 石巻町 平家の家
現在、墨付け・手刻み
柱の墨付け・加工の前に、背割りに楔を打ち込む作業を行う
木材は四季によって温度や湿度が変わると伸びたり縮んだりし
面から乾き始め、芯に近い部分はまだ水分が残っているので
表層の縮みを邪魔をし台面が割れくる原因となるので
もって一ヶ所に切れ目を入れておく
これが【背割り】 です
これは芯付きの柱であれば当然な事であり、木材の動きを読んだ予防策です
これからまだ木材自体に動きが出るので、背割りにクサビを打って動きを止めるのと
背割れを更に開かす事で、建築後ゆがみや割れなどの動きを出にくくする
楔打ちで柱を真っ二つに割らないように(笑)
打ち込む手応えと、木の音を聞きながら玄翁で程よい強さに打ち込むのも経験値の仕事
諸々の事を踏まえて柱材はオーバーサイズで納品し
楔打ち後から出る捻じれを抜く木取り、正寸へと削る工程から
柱の墨付け・加工は構造材の最後の作業となる
株式会社 望月工務店 / 望月建築設計室