望月工務店は、産・学・官連携によって、分野の専門性を生かし、
土壁研究及び、伝統軸組構法に取り組んでいます。

伝統構法住宅

伝統構法住宅
伝統構法は、地域性が豊かで優れた意匠性があり、 構造力学的には大きな変形性能を有している。
また建設時のエネルギー消費が極めて少なく、 木材そのものが再生産可能な天然資源であるなど、環境共生に適している。

弊社 望月昭は 「伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験」 検討委員会に参加し、伝統構法の良さを生かし、実務で実践的に使える 「伝統的構法の設計法」の普及に向けて、 伝統的構法を未来につなげたいと考えたプロジェクトに取り組んでいる。

伝統構法の歴史は古くからあるが、現代の数ある構法に劣っているわけではない
伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験 検討委員会 委員長
鈴木 祥之(立命館大学 立命館グローバル・イノベーション研究機構 教授)
鈴木祥之先生のコメントより
「伝統構法は長年の大工・棟梁の智慧と技法が反映され、科学的メスによって最先端の技術になるのでは」

私共実務者は、知識・技術の向上と継承も図っていかなくては
木造建築世界最高水準の技術力(職人)を自分達の手で衰退させていってはなりません。

土壁の特性

・調湿機能  ・化学物質が少ない  ・しなやかな耐震性

日本では、夏場は湿度の高さに悩まされ、昔は調湿性の土壁であったことで大きく問題視されていなかった。
それが昨今、通気性のない石油系の高性能断熱材が登場し、気密性が取らされる為に逆転結露という現象となっていて、いくら断熱工法を取っても、断熱材・防水シートとそれを止める合板の間で結露を起こしている可能性は大きいです。
当然合板というものはノリを何層にも使用しているため、通気性・透湿性はなく、高温と高湿のため数年・数十年後にはボロボロになってしまいます。
望月工務店では、土壁は日本の風土に適した素材と思い、その土壁の研究と技術の継承を続けています。

土壁ができるまで

断熱技術

日本建築学会大会学術講演梗概集

土壁住宅の断熱技術に関する研究