29日が仕事納めとなり、毎年恒例の無人の会社で全ての手道具に椿油を引いての大晦日です
そして、年末のご挨拶をさせていただくタイミングとなりました

今年は、技能・設計の二刀流で高い評価を頂けた年となりました

技能受賞

・令和4年度 『 あいちの名工 』

建築賞受賞(設計と施工での各受賞)

【 星野神社 覆殿・本殿 】

・日本建築家協会優秀建築選2022(100選)

・第54回 中部建築賞 特別賞

・第8回 ウッドデザイン賞2022 奨励賞(審査委員長賞)

【 不惑の一棟 】豊川市篠束の家

・日本建築家協会 第9回 東海住宅建築賞 2022 住宅建築賞

・第8回 ウッドデザイン賞2022

 

現在、数建築賞において三次・最終審査が継続中となっています

 

昨年から弟子を育てている事もあり
私の修業時代での親方や職人さんから教わっていた事を色々と思い出す事が多くなりました

そして、私自身が「守破離」の「破」の期に掛かっているのではと思う事もあります

【 守破離 】
師弟関係のあり方の一つであり、それらの修業における過程を示したもの
もとは千利休の訓をまとめた『利休道歌』にあり
「規矩作法 守り尽くして破るとも離るるとても本を忘るな」から
「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階
「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階
「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階

「本を忘るな」とある通り、教えを破り離れたとしても根源の精神を見失ってはならないということが重要であり
基本の型を会得しないままにいきなり個性や独創性を求めるのはいわゆる「形無し」となってしまう

無着成恭の言葉から
「型がある人間が型を破ると『型破り』、型がない人間が型を破ったら『形無し』」と語っている様に
諸々において形無しと言われない様、弟子にも理解させ伝えていかなくてはと思い
私自身、来年も研鑽錬磨を重ねていかなくてはと実感しております

 

最後に
今年も、建築主さま、職人達、協力業者の皆様に感謝致します
ありがとうございました
来年も引き続き宜しくお願い致します

 

 

初代:千代鶴貞秀 作 「淡路の夕凪」

 

碓氷健吾 作 「序乃舞」

 

 

 

株式会社 望月工務店 / 望月建築設計室