豊川市国府町の住宅

今回の住宅では、普段はあまり採用しない「大壁」の仕様に、ひとつ工夫を加えました

大壁という構成を逆手に取り、階段手摺を壁内に半分埋め込むことで

階段の有効幅を確保しつつ、納まりの線を細く、すっきりと整える

真壁では成立しない、寸法と意匠を両立させたディテール

手摺の裏表には浅い溝を設け、触れたときに自然と手が収まる断面とし

壁面と手摺が一体で流れるように繋がることで、階段に余計な影や段差を生じさせず

静かな面の連続が生まれたかと思います

柱が現しとなる真壁では不可能な、大壁だからこそできる納まりの一例です

 

 

株式会社 望月工務店 / 望月建築設計室