豊川市国府町の住宅
完成が見えてきましたので、通例のように壁に使う塗り壁仕上げを
望月の擬音語でのイメージ説明を左官職人の解読力の高さによるサンプルを作成
土壁仕上げを行う前に欠かせない重要な工程のひとつに「中塗り」があります
望月では、この中塗りを仕上げとして用いることが多く、独自の意匠として位置づけています
砂・中塗り土・スサ・藁といった、何十年も変わらぬ天然素材を左官の伝統技法を基に独自の配合で塗り上げたこの壁は
自社で繰り返しサンプル実験を重ね、実用レベルにまで高めた【 伝統の進化 】の一つとして
素材の質感を活かした多様な表情を意匠として、建物ごとに内壁・外壁・照明との調和を図りながらアレンジしています
今回は新たなバージョンとなる【 中塗り土撫で切り仕上げ ver.09〜ver.12 】を制作
既製品の壁が数ミリの厚さで仕上げられるのに対し
この住宅の内壁は約6mmの厚みで塗られており、無垢材との組み合わせによって高い調湿効果を発揮し
室内に入ると、湿度の快適さを肌で感じることができます
株式会社 望月工務店 / 望月建築設計室