創建より510年 豊橋市【曹洞宗 全久院】
今年11月に執り行われる、56年ぶりとなる「退董式・晋山式」に向け、伽藍の整備工事を進めております
その第一の山場となる本堂の耐震改修工事が、7月末に無事完了いたしました
現在本堂では、御盆の準備へと進められております
今回の耐震改修では、伝統的構法で建てられた本堂に対し
伝統構法による建築設計と限界耐力計算の分野で豊富な実績を持つ
滋賀県の「川端建築計画」さんの協力を仰ぎ
構造計算および改修案をお願いした上で施工を実施いたしました
今回の耐震壁には、国の研究プロジェクトとして2010年から2014年にかけて実施された
「 伝統的構法の設計法作成および性能検証実験 」において
兵庫県三木市の世界最大級の三次元振動台「 E-ディフェンス 」を用いた実大実験体の一つに位置付けられ
構造力学的な観点から安全性と汎用性が科学的に実証された伝統構法に適した耐震壁を採用して施工しております
なお、当社がかつて設計・施工いたしました豊川市にあります
「 星野神社 覆殿 」も、同じく研究プロジェクトによる実験成果の蓄積を活かして建てられた建築の一例となっております
株式会社 望月工務店 / 望月建築設計室