臨済宗妙心寺派 利海寺
本日より、新規懸魚の本格的な復元作業を開始しました
まずは懸魚本体の荒取り作業に着手
使用する道具は、内丸鑿・外丸鑿をメインとし、大まかな形状を切り出していきます
荒取りの段階では、木材のクセや木目を確認しつつ
後工程の仕上げ作業を想定して鎬(しのぎ)鑿の当て方や刃の入り方のイメージを固めていきます
この時点ではまだ粗削りですが、最終的なフォルムを頭の中で描きながら、慎重に彫り進めていくことが重要
材料の持つ表情や反応をよく観察し、次のステップへと繋げていきます
【 懸魚 】
文字通り「魚を懸ける」ことであり、水と関わりの深い魚を屋根に懸けることによって、水に関係があるもので火災除けの意味に通じていることから、水の代わりに魚を屋根に懸けて、火に弱い木造の建物を火災から守るために、火伏せのまじないとして取り付けられた物だと伝えれれています
株式会社 望月工務店 / 望月建築設計室